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水害対策を考えた家づくり
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水害対策を考えた家づくり

今回の台風7号の影響及び前線等に伴う大雨災害(2018年7月)により、西日本を中心に甚大な被害が出ました。
テレビのニュースで、家や車が水に浸かったり流されたりしている映像を見るたびに、心が痛くなります。
地震や火災、台風や竜巻など災害の種類は様々ですが、その中でもここ数年で多く聞くようになったのは集中豪雨(ゲリラ豪雨)による洪水や土砂崩れによる被害です。

いつどこで起きるか分からない水害に対して住宅にはどのような対策ができるでしょうか。
洪水対策として代表的な対策は2つあります。

1つ目は「盛り土」です。
「盛り土」とは家を建てる敷地内に土を運んできて人工的に敷地全体の高さを上げてしまう方法です。
水はもちろん高いところから低いところへ流れていくので、敷地の高さを上げてしまえば家を守れるわけです。
 
2つ目は「高基礎」です。
家を建てる時には最初に基礎を作ります。
その基礎を一般の高さよりも高くする事で同時に床の高さも上がります。
これにより急激に被害内容が増加する“床上浸水”を防ぐことができます。

洪水対策のメリット・デメリット

【メリット】
高基礎にした場合、床下に広いスペースができる為、床下の排気がしやすく、地面からの湿気が床まで届きにくくなるので、水分による材料の劣化を防ぐことができます。
湿気が届きにくいという事は通常の基礎高の家より“防カビ効果”もあるということです。

【デメリット】
住宅の洪水対策は工事の規模が大きいので費用が大きい、引き渡しまでの期間が長くかかってしまう可能性がある。

もう1つ洪水対策としてすぐにでも行えることがあります。
それは“ハザードマップ”を活用することです。

国土交通省によると、ハザードマップとは一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。

■風水害に備える  :洪水ハザードマップ
■火山噴火に備える :火山防災マップ
■地震災害に備える :地震防災マップ
■液状化災害に備える:液状化被害想定図
■津波・高潮に備える:津波災害予測図

自分が家を建てる地域を国土交通省のホームページで検索し上記の5項目について調べる事ができます。今から家を建てる方や、土地をお探し中の方は1度、敷地の災害状況について調べることもおススメします。

まとめ

今回は“水害対策”をご紹介しました。
ですが、日本では水害以外にも様々な災害があり、1つ1つの災害に対して住宅の対策も様々です。

これらを気をつければ「全て大丈夫!」と、いうわけではありませんが、事前に少しでもリスクに対応した家づくりをしたいものです。
1つ1つしっかり考えて行くことで家族の安心・安全も倍になると思います。 

この記事を書いた人

S.UMEHARA

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